1961年から運用が開始された「国民皆保険」は、世界に類を見ない、非常に優れた保険制度です。しかし現在、各保険組合様の財政はどこも厳しく、このままでは制度自体が崩壊しかねない深刻な状況にあります。
弊社はこれまで、レセプト点検業務を通じ、診療報酬を綿密に分析することで医療費の適正化や業務効率化等をサポートしてまいりました。現在では、レセプトデータを種々の角度から高度に抽出・分析・活用することで、健保全体を俯瞰して捉え、さまざまな支援を行うコンサルティングノウハウを蓄積。今後は、この機能をさらに強化し、保険制度発展のための一翼を担っていきたいと考えています。
具体的には、従来のように単に健保運営上で偏在する問題点を解決するのみならず、その根本的原因をも深く掘り下げ、総合的視点からのコンサルティングサービスを提供。例えば、レセプトデータと特定健診を連動することで、一人ひとりの患者様に応じた的確な疾病対策・予防医療対策をアドバイスする等、医療費や疾病患者数削減につながる施策を幅広くご提案してまいります。
そのためには、弊社のデータ分析・活用能力を一段と高めると同時に、人材面のスキルアップをさらに図っていくことが欠かせません。そうして、弊社で養った人材を、保険者様のもとにも派遣し、内と外から総合的なコンサルティングサービスを提供することで、各保険者様の立場に立った、より効率的で実効性ある各種改善策をご提案できると考えています。
さらには、今後レセプトデータを読み解く能力開発の必要性の高まりが予想されることから、将来的には専門スタッフ育成のための教育機関設立も視野に入れています。
誰もが、必要なときに必要な医療を受診できる環境は、日本人の平均寿命を世界トップクラスまで伸ばし、私たちの繁栄と安心な生活を支えてきました。この素晴らしい医療環境を将来にわたり維持するためには、保険者様の機能を強化し、患者様自身の受診行動を変え、そして医療機関全体の改革を迅速に進めていかなければなりません。
弊社としても、「お客様第一」の視点のもと、よりよい医療環境実現のため皆様を全力でサポートしてまいります。常に一歩先を見据えた経営戦略で、医療保険分野に進化をもたらすチャレンジャーとして、一歩一歩前進していく所存です。
代表取締役 千葉 豊喜